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本日は 『 広葉樹の冬囲い 』について説明させていただきたいと思います。
木が冬の間に、冷たい風(ブリザード)などにさらされて痛まないようにする目的と、雪解け時に枝が寝雪に引っ張られて痛むのを防ぐ目的で冬囲いを行います。
色々な方法があるかと思いますので、本日は弊社なりの方法ですが、ご説明させていただきたいと思います
樹木の大きさ、植えた場所等色々なことに配慮していただきながら作業をして頂ければと思います。
①冬囲い用の荒縄
②風の強い所の樹木には 寒冷紗(かんれいしゃ)のようなネットが必要です。
ビニールやシートなどの風を通さないものは、風のあおりを受けやすく反って木の芽を痛めたり、風で飛んで行きやすいので、ネットがおすすめです。
↑ 結び目のある方が裏になります。
裏返しにして、結び目の無い方を上にして、真ん中の留め縄を切ります。
こちらの面から縄を出した方が、縄がよれずに素直に出てきます。
樹木の枝を束ねるように、数箇所を縄で絞って行きます。
縄は2重巻の、結び目は『男結び』が良いのですが、玉結びでも大丈夫です。
きゅっと絞ります。
枝が折れないような強さで、強すぎず弱すぎず束ねて行きます。
↑ こんな感じに絞られてきます。
上の方も絞っておくと、雪が樹木の頭に乗りにくくなるのでおすすめです。
これで絞り終わりました。
ほとんどの樹木はこれで冬囲い完了でOKだと思います。
プラスα頭ちょっと大切な木や、風当たりの強い木には更に寒冷紗(かんれいしゃ)をかけます。
↑ これが寒冷紗です。今回は2m×1.8mのネットを使いました。
↑ 樹木の頭から掛けて行きます。
よいしょ。。。
ネットが強い風でもあおられないように、荒縄で絞って行きます。
縛った箇所は、縛り目がきれいに見えるように、鋏を使って2本の縄を同じ長さに切ります。こうすると、仕上がりがキレイに見えます。 ちょき。
ポイントは縄を切った時に、ゴミがあまり出ないように、縄を長く出しすぎないように気を付けると、スマートなお仕事に見えますよ
どうしても飛び出てしまう枝があると思います。これらの飛び出た枝は別に縛り付けます。
今回は2箇所を縛って樹木の本体に縛り付けましたよこうすることで、ネットをかけやすくなります。
さあ、いよいよ仕上げです これをすると、キレイな冬囲いになりますよ
段々と出来上がって来ました。
寒冷紗(ネット)の端が出てしまった場合は、これを本体に縛っておくと、冬囲いの仕上がりに違いが出ます。
まず…ハサミを使って、寒冷紗に穴を開けます。穴を開けるといっても、できればハサミを閉じて使い、ネットの繊維の穴を押し広げる感じにすると、次の年にもまたキレイな寒冷紗を使うことができます。
こんな感じです。
ネットに穴を開けて、縄を通します。
それを本体のネットにも穴を開けて留めました。これで、端の収まりがきれいになりました。
ネットの裾もヒラヒラしたままでなく、ちょっと留めておくとGoodです。
これで完成です~もっと寒冷紗もキレイな色があると良いのですが…(笑)メーカーさんにパステルカラーの寒冷紗をお願いしたいですね(笑)
後は落ち葉を拾って…
縄を元に戻し、来年使う時も縄の端がわかるように、縄の先を縛ってある紐に、縛っておくと良いかと思います。こうしなきゃいけないということはないので、気軽に作業をしてただければと思っております.